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美容室のトリートメントは意味ない?美容師が本音で解説する正しいヘアケアの考え方

「美容室でトリートメントをしてもらったのに、数週間もするとまた髪がパサパサに戻ってしまう…」「毎月サロントリートメントにお金をかけているのに、なんだか髪の傷みが改善されている気がしない…」そんな悩みを抱えている方は、実はとても多いのです。

このブログ記事では、美容室のトリートメントが意味ないと感じる理由と、その背景にある毛髪の仕組みを正直にお伝えします!

そもそも「美容室のトリートメント」とは何をしているのか?

まず前提として、美容室で行われるトリートメントには大きく分けて以下のような種類があります。

  • サロントリートメント(インバストリートメント):シャンプー後に施術し、髪の表面や内部に成分を補給するもの
  • 髪質改善トリートメント:縮毛矯正に近い薬剤処理を行い、数週間〜数ヶ月単位でツヤや手触りを改善するもの
  • 酸熱トリートメント:グリオキシル酸などの酸性成分を熱で結合させ、ハリや艶を出すもの

これらはどれも「施術直後の見た目・手触りを改善する」という点では確かに効果があります。

しかし、「髪のダメージを根本的に修復する」という意味においては、正確に理解しておく必要があります。

なぜ「美容室のトリートメントは意味ない」と感じてしまうのか

理由①:トリートメントは髪を「修復」しているわけではない

髪の毛はすでに死んだ細胞でできており、傷んだキューティクルや失われたタンパク質は、基本的に元の状態に戻すことはできません!

美容室でのトリートメントが行っていることは、正確には「修復」ではなく「補修・補填・コーティング」です。

シリコンや高分子ポリマーなどの成分が髪の表面をコーティングすることで、見た目はツヤツヤ、手触りはサラサラになります。

これ自体は嘘ではありませんが、「傷みが治った」わけではないのです。

数日〜数週間でその効果が落ち、また元のパサついた髪に戻ったと感じるのは、このコーティングが剥がれていくからです。

理由②:表面コーティングが「結合水」を減少させる可能性がある

これは多くの方がまだ知らない重要な話です。

健康な髪には「結合水」と呼ばれる水分が存在します。

髪の内部組織(ケラチンなど)にしっかりと結合しており、通常のドライヤー乾燥程度では蒸発しない水分です。

この結合水は、髪の柔軟性を保ち、ケラチン同士の結合を維持するという重要な役割を担っています。

いわば「髪の命」とも言える水分です。

問題なのは、シリコンやカチオン系ポリマーなどで髪の表面を強力にコーティングしてしまうと、キューティクル本来の水分調整機能が妨げられ、この結合水が徐々に減少してしまう可能性があるという点です。

髪の表面を皮膜で覆った状態が長く続くと、濡れた状態でキューティクルが正常に開閉できなくなります。

その結果、水分が必要以上に長く髪の内部に留まり、ふやけたような状態になります。

この時に、本来の結合水が組織から外れてしまいやすくなると考えられています。

理由③:サロントリートメントをするたびに、一時的にきれいになるが長期的に傷む場合がある

実際の現場での経験として語られているのは、サロントリートメントを施術したスタッフや顧客の髪を長期間観察すると、「施術後数日〜数週間は確かに綺麗になるが、効果が切れた後はする前よりもダメージが増えている」ということです。

これは決してすべてのトリートメントに当てはまる話ではありませんが、特に強力な皮膜成分を含む髪質改善メニューや酸熱トリートメントなどで繰り返し施術を受けている方には起こりやすい現象です。

「では、トリートメントは一切しない方が良いのか?」という疑問に答える

ここまで読んで「じゃあトリートメントはやめた方がいいの?」と思った方も多いでしょう。

しかし、答えは一概にそうとは言えません。

トリートメントの必要性は、その人の現在の髪のダメージ具合使用しているシャンプーの種類によって大きく変わります。

たとえばシャンプー後に髪が絡まったりギシギシしてしまう方の場合、トリートメントなしで無理にブラッシングすると摩擦によるキューティクルダメージが起こります。

この場合は、トリートメントで滑りをよくすることで摩擦ダメージを軽減できるため、「トリートメントをした方がトータルの傷みが少ない」というケースも十分にあります。

一方で、健康な髪でシャンプー後も絡まりがなくサラサラの状態を保てる方なら、わざわざトリートメントで余計な皮膜を貼る必要はないとも言えます。

つまりトリートメントの善し悪しは、一律に決まるものではなく、個人の髪の状態に合わせて判断するべきものなのです。

美容室のトリートメントが「意味ある」使い方と「意味ない」使い方

意味がある使い方

  • ダメージ毛で絡まりがひどく、トリートメントなしでは摩擦ダメージが大きい場合の「摩擦ダメージ軽減」目的での使用
  • 表面皮膜の成分が比較的マイルドで、シャンプー時にしっかり落とせるトリートメントを使う場合
  • ブリーチや縮毛矯正などの強いダメージ施術後に、一時的な保護として活用する場合

意味が薄い・逆効果になりやすい使い方

  • 強力な皮膜成分(高分子シリコン、カチオン系ポリマーなど)が含まれているトリートメントを、何週間もかけてほとんど落とせないまま重ね塗りし続けること
  • 髪の状態に関係なく「毎回必ずサロントリートメントをする」という習慣化
  • 洗浄力が非常に弱い(マイルド系)シャンプーと強力な皮膜トリートメントを組み合わせて使うこと(皮膜が蓄積しやすくなる)

美容室でのトリートメントを「意味ある選択」にするために

美容室でトリートメントを受ける前に、担当の美容師さんに以下の点を確認してみることをおすすめします。

  • 「このトリートメントの持続期間はどのくらいですか?」
  • 「どのような成分が主体のトリートメントですか?コーティング系ですか、それとも浸透系ですか?」
  • 「ホームケアのシャンプーとの相性はどうでしょうか?」

美容室の中には、強い皮膜を使わずに髪の内部に成分を浸透させることを重視した施術を提供しているところもあります。

自分の髪質やダメージ具合に合わせて、最適なケアを選ぶことが大切です。

また、ホームケアにおいても「シリコンやポリマー配合のトリートメントを毎日使う」という習慣が、実は髪のダメージを蓄積させている一因になっている可能性があることを頭に置いておくと良いでしょう!

ヘアダメージの本質を理解することが、正しいケアへの第一歩

一般的に、ヘアダメージの原因として知られているのは次の2つです。

  • 薬品による損傷:ヘアカラー・パーマ・縮毛矯正などによるもの
  • 物理的損傷:ドライヤーの熱、アイロン、過度なブラッシングなどによるもの

しかしこれに加えて、「表面コーティングによるダメージ」という第三の要因が存在することは、まだあまり広く知られていません。前述の通り、強力な皮膜成分が髪のキューティクルの機能を妨げ、結合水を減少させることで起こるダメージです。

これを知った上で美容室でのトリートメントの選択肢を見直すと、「毎月高いトリートメントをしているのに傷みが改善しない」という悩みの本質が見えてくるかもしれません。


日常ケアで気をつけたい5つのポイント

美容室でのトリートメントだけでなく、日々のホームケアも見直してみましょう。

1. シャンプーの洗浄力と成分に注目する 「アミノ酸系」「オーガニック」「無添加」という言葉が並んでいるシャンプーが必ずしも良いわけではありません。洗浄力が弱すぎると、髪に蓄積された皮膜成分がきちんと落ちないことがあります。

2. トリートメントの成分表示を確認する 成分表示の上位にシリコン系成分(ジメチコン、シクロメチコンなど)や高分子ポリマーが並んでいるトリートメントは、皮膜コーティング力が強い傾向にあります。自分の髪の状態と照らし合わせて選びましょう。

3. アウトバストリートメントの使い過ぎに注意する 洗い流さないタイプのトリートメント(アウトバストリートメント)は、日々蓄積していく皮膜の原因になることもあります。使う量・頻度を見直してみてください。

4. ドライヤーの使い方を工夫する 髪を濡れたまま放置することは、髪が水を吸った状態が続くことでキューティクルへの負担が増します。シャンプー後はできるだけ早めにドライヤーで乾かすことが大切です。

5. 美容室への相談を「施術前」に行う トリートメントメニューを決める前に、自分の髪のダメージ具合や普段使っているホームケア商品を美容師に伝えてみましょう。状態に合わせた施術を提案してもらいやすくなります。

まとめ:美容室のトリートメントは「正しく選べば意味がある」

「美容室のトリートメントは意味ない」という声が生まれる背景には、トリートメントの仕組みに対する誤解と、個人の髪の状態に合わない施術やホームケアが続けられているという現実があります。

トリートメントは「ダメージを治すもの」ではなく、「一時的に髪の状態を整えるもの」として正しく位置づけることが大切です。その上で、使う成分・頻度・自分の髪の状態を総合的に判断した選択をすれば、美容室でのトリートメントは十分に意味のあるケアになり得ます。

逆に、「高いトリートメントをしているから大丈夫」という思い込みで続けていると、長期的には髪のダメージが積み重なってしまう可能性もあります。

今日の記事を参考に、ぜひ一度ご自身のヘアケアを見直してみてください。美容師さんとのコミュニケーションを大切にしながら、自分の髪に本当に合ったケアを選んでいきましょう!

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