こんにちは!
今回は多くの方が年齢を重ねるにつれて経験する「髪質の変化」、特に「くせ毛が増える」という悩みについて詳しく解説します。
若い頃はサラサラだった髪が、いつの間にかパサついたり、うねったりするようになった方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな髪の変化の原因と、効果的な対策法をご紹介します!
年齢とともに髪質が変わる理由
髪の毛は年齢を重ねるごとに少しずつ変化していきます。これは自然な加齢現象の一部であり、20代後半から徐々に始まることもあります。
では、なぜ髪質は変わるのでしょうか?

ホルモンバランスの変化
年齢とともにホルモンバランスが変化することは、髪質変化の大きな要因です。
特に女性は40代前後で迎える更年期に、エストロゲンの分泌が減少します。
エストロゲンは髪の健康と美しさを保つ重要な役割を担っているため、その減少は髪質に直接影響します。
男性の場合も、テストステロンとDHT(ジヒドロテストステロン)のバランスが変わることで、頭皮環境や髪質に変化が現れます。
毛包の老化
毛髪は毛包という皮膚の小さな器官から生えてきますが、この毛包も年齢とともに老化します。
老化した毛包からは、髪の構造や質が変わった毛髪が生えてくるようになります。具体的には:
- 髪の直径が細くなる
- キューティクルの層が減少する
- 髪の成長速度が遅くなる
- メラニン色素の減少(白髪の原因)
これらの変化が複合的に作用して、かつてはまっすぐだった髪がくせ毛に変わることがあるのです。
頭皮の皮脂分泌の変化
20代までは皮脂の分泌が活発で、髪にも適度な潤いが与えられていました。
しかし年齢とともに皮脂分泌は減少し、髪や頭皮が乾燥しやすくなります。
この乾燥が髪のパサつきやくせ毛の増加につながるのです。
くせ毛が増える主な原因
年齢を重ねると髪がくせ毛になりやすい原因は複数あります。特に以下の要因が大きく影響しています。
毛髪の断面形状の変化
髪の毛の断面形状は、くせ毛の有無に大きく関わっています:
- 真円に近い断面:まっすぐな髪
- 楕円形の断面:緩やかなウェーブ
- 扁平な断面:強いくせ毛
年齢とともに毛髪の生成パターンが変化し、断面形状が変わることで、以前はなかったくせ毛が現れることがあります。これは遺伝的な要素もありますが、加齢によって「発現」することも珍しくありません。
キューティクルの損傷
髪の外側を覆うキューティクルは、年齢とともに薄くなったり、損傷しやすくなります。キューティクルが損傷すると:
- 髪内部の水分保持力が低下
- 外部からの湿気や乾燥の影響を受けやすくなる
- 髪のしなやかさが失われる
これらの要因により、くせ毛が目立つようになるのです。
ヘアサイクルの変化
髪の毛には「成長期」「退行期」「休止期」というサイクルがあります。
年齢とともに成長期が短くなり、十分に成長し切らない状態で新しい髪に生え変わるようになります。
このような未成熟な髪は、以前の髪と質や形状が異なることが多く、くせ毛として感じられるのです。
髪のパサつきとくせ毛の関係
パサついた髪とくせ毛は密接に関連しています。
実は、パサつきがくせ毛を悪化させ、くせ毛がさらにパサつきを招くという悪循環が起こりがちです。
パサつきがくせ毛を強調する理由
- 水分バランスの乱れ:乾燥した髪は内部構造が不安定になり、うねりやくせが出やすくなります。
- キューティクルの開き:パサついた髪はキューティクルが開いた状態になっており、外部環境の影響を受けやすいため、湿度の変化などでくせが出やすくなります。
- 毛髪同士の摩擦増加:パサついた髪は摩擦が増え、絡まりやすくなることで、くせ毛がより目立つようになります。
加齢によるパサつきの特徴
年齢とともに現れる髪のパサつきには、いくつかの特徴があります:
- 触感の変化:若い頃の滑らかな手触りから、ザラザラとした感触に
- 光沢の減少:健康的な艶が失われ、くすんだ印象に
- まとまりにくさ:スタイリングが難しくなり、一日中形が崩れやすい
これらのパサつきを放置すると、くせ毛がより強調されてしまうため、早めの対策が重要です。
加齢による髪質変化への対策法
ここからは、年齢とともに変化する髪質、特にくせ毛の増加に対する効果的な対策をご紹介します。
日常のケアから専門的なトリートメントまで、段階的に取り組める方法を解説します。
日常のヘアケア習慣の見直し
シャンプー・コンディショナーの選び方
年齢とともに変化する髪には、従来のシャンプーやコンディショナーが合わなくなることがあります。以下のポイントを意識して選びましょう:
- モイスチャー成分配合:セラミド、ヒアルロン酸、アルガンオイルなど保湿成分が豊富なもの
- 弱酸性のシャンプー:頭皮と髪の健康を保つpH値に近いもの
- シリコンフリー製品の検討:長期的な髪の健康を考慮する場合
正しい洗髪方法
くせ毛が増えてきた髪には、特に丁寧な洗髪が重要です:
- ぬるま湯での予洗い:39-40度程度のぬるま湯で、まずは汚れを浮かせます
- 頭皮マッサージ:シャンプーをよく泡立て、指の腹で優しく頭皮をマッサージ
- すすぎは十分に:シャンプー剤が残ると、パサつきやくせ毛の原因になります
- タオルドライ:ゴシゴシこするのではなく、優しく押さえるように水分を吸収させます
ドライヤーの使い方
髪を乾かす方法も、くせ毛対策には重要です:
- 半乾きの状態からドライヤーを使用する
- 根元から毛先に向かって乾かす
- 冷風を最後に当てて、キューティクルを引き締める
- 適切な距離(15-20cm程度)を保つ
内側からのケア
髪質は体内環境も大きく影響します。以下の点に注意しましょう:
栄養バランス
髪の健康に特に重要な栄養素:
- タンパク質:髪の主成分であるケラチンの材料
- ビタミンE:頭皮の血行を促進
- ビタミンB群:髪の成長を促進
- 亜鉛:髪の健康維持に必須
- オメガ3脂肪酸:頭皮の炎症を抑制
水分摂取
適切な水分摂取は、髪の潤いにも影響します。1日1.5-2リットルの水分を意識的に摂りましょう。
ストレス管理
ストレスはホルモンバランスを乱し、髪質変化を加速させることがあります。瞑想やヨガ、適度な運動など、ストレス管理も髪の健康に重要です。
美容師へのQ&A
Q: くせ毛は完全に元に戻せますか?
A: 加齢によって変化した髪質を完全に若い頃の状態に戻すことは難しいですが、適切なケアによって大幅に改善することは可能です。特に初期段階でのケアが重要です。
Q: くせ毛対策と白髪ケアは両立できますか?
A: はい、両立可能です。ただし、白髪染めなどの化学処理がパサつきを招き、結果的にくせ毛を悪化させることもあるため、ダメージケア成分配合の製品を選ぶことが重要です。
Q: どのくらいの頻度でトリートメントするべきですか?
A: 髪の状態によって異なりますが、一般的にホームケアのトリートメントは週1-2回、サロントリートメントは1-3ヶ月に一度が目安です。過剰なトリートメントは髪に負担をかけることもあるため、髪の状態を見ながら調整しましょう。
Q: くせ毛が増えたら髪型を変えるべきですか?
A: くせ毛の特性を活かした髪型に変更することで、日々のスタイリングの負担を減らし、見た目も改善できることが多いです。特に以下のポイントがおすすめです:
- レイヤースタイル:重さを減らし、くせ毛を活かしやすい
- ボブスタイル:適度な長さでスタイリングしやすい
- パーマとの組み合わせ:自然なくせ毛を活かしたデザインパーマ
まとめ:健やかな髪を保つために
年齢とともに髪質が変化し、くせ毛が増えるのは自然な現象です。
しかし、適切なケアと対策によって、その変化を緩やかにし、健やかで美しい髪を維持することは十分可能です。
この記事でご紹介した対策をポイントにまとめると:
- 日常のヘアケア習慣の見直し
- 適切なシャンプー・コンディショナーの選択
- 正しい洗髪方法と乾かし方の実践
- 内側からのケア
- バランスの取れた栄養摂取
- 十分な水分補給
- ストレス管理
- 適切な製品選び
- 年齢に合ったヘアケア製品の使用
- くせ毛に適したスタイリング剤の選択
- 髪質に合わせた髪型の検討
- くせ毛を活かしたスタイルへの変更
髪の変化に早めに気づき、対策を始めることが最も効果的です!
日々のケアを大切にしながら、年齢とともに変わる髪質と上手に付き合っていきましょう。
この記事が、髪の毛の悩み、特にくせ毛の増加に悩む方々のお役に立てば幸いです。健やかな髪は、
年齢を重ねても美しく輝く自信につながるでしょう!
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