髪の知識

年齢と共に変化する髪の悩み:パサつき・白髪の原因と対策

年齢を重ねるごとに気になる髪の毛の変化。

「髪がパサつくようになった」「白髪が目立つようになった」

そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?

今回は、年齢による髪の毛の変化の原因と、効果的な対策について詳しく解説していきます!

年齢による髪質の変化とは

髪の毛の構造と老化のメカニズム

髪の毛は、外側から内部に向かって順にキューティクル(毛小皮)、コルテックス(毛皮質)、メデュラ(毛髄質)という3つの層で構成されています。

年齢を重ねると、これらの構造に変化が生じ、様々な髪の悩みが現れます。

特に重要なのがキューティクルです!

髪の表面を保護するウロコ状の組織で、髪のツヤや滑らかさを決定する重要な役割を持っています。

加齢により、このキューティクルが薄くなったり、剥がれやすくなったりすることで、髪のパサつきや枝毛の原因の1つとなります。

主な変化の症状

  • 髪のパサつき・乾燥
  • ツヤの減少
  • うねりやクセの増加
  • 白髪の発生・増加
  • 髪のボリューム減少
  • 切れ毛・枝毛の発生

髪のパサつきの原因

1. 女性ホルモンの減少

年齢を重ねると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が徐々に減少します。

女性ホルモンには髪の成長を促進し、頭皮環境を整える働きがあるため、その減少により髪の毛の水分量が低下し、乾燥しやすくなります。

2. 頭皮の血行不良

加齢により頭皮の血行が悪くなると、髪の毛に必要な栄養が十分に行き届かなくなります。

その結果、髪の毛が細く弱くなり、パサつきやすくなってしまいます。

3. 皮脂分泌量の減少

年齢と共に頭皮の皮脂分泌量が減少し、頭皮が乾燥しやすくなります。

頭皮の乾燥は、髪に栄養が行き渡りにくくなり、パサつきや切れ毛、枝毛などの原因となります。

4. 蓄積されたダメージ

長年のヘアカラーやパーマ、紫外線によるダメージが蓄積されることも、髪のパサつきの大きな原因です。

特に、繰り返されるカラーリングは、髪の内部構造にダメージを与え、水分や栄養素が流出しやすくなります。

これは、使用するカラー剤や種類によって蓄積具合が異なります。

5. 間違ったヘアケア方法

洗浄力の強すぎるシャンプーの使用や、ゴシゴシと強く洗う洗髪方法、爪を立てて洗うなどの間違ったケア方法も、キューティクルを傷つけ、パサつきの原因となります。

白髪の原因とメカニズム

白髪が生じるメカニズム

髪の毛は元々白い状態で生まれ、毛髪が頭皮内で成長する際に、メラニン色素によって色付けされることで黒髪となります。

メラニン色素は、毛根にあるメラノサイト(色素細胞)という細胞で作られ、毛母細胞に受け渡されることで髪に色がつきます。

白髪は、このメラニン色素が何らかの原因で作られなくなったり、メラノサイトの機能が低下したりすることで発生します。

白髪の主な原因

1. 加齢による変化

最も一般的な原因は加齢です。日本人の多くは35歳を過ぎた頃から白髪の発生を感じ始め、55歳で髪の毛の約半分が白髪になると言われています。

加齢により色素幹細胞が減少し、メラニン色素を作り出すことができなくなります。

2. 遺伝的要因

白髪になりやすさには個人差があり、遺伝的な要因が大きく関係しています。

家族や親族に若くして白髪が多い人がいる場合は、自分も白髪になりやすい可能性があります。

3. 栄養不足

メラノサイトの機能を保つために必要な栄養が不足すると、白髪の原因となります。

特に、タンパク質、亜鉛、銅、ビタミンB群などの不足は、メラニン色素の生成に影響を与えます。

4. ストレス

過度のストレスも白髪に関係していると言われています。

ストレスにより血行が悪くなり、毛根への栄養供給が不十分になることで、メラノサイトの機能が低下する可能性があります。

5. 生活習慣の乱れ

睡眠不足や不規則な生活は、細胞の代謝を低下させ、メラノサイトの機能にも影響を与えます。

クセ毛が強くなる原因

年齢を重ねると、これまで直毛だった人でもクセが強くなることがあります。これは以下の要因によるものです:

1. 毛穴の変形

加齢により毛穴が楕円形に変形すると、生えてくる髪の毛も楕円形の断面を持つようになり、クセ毛となります。

2. 髪の内部構造の変化

髪の内部にあるコルテックス(毛皮質)の構造が不均一になることで、髪にうねりが生じます。

3. 水分バランスの変化

髪の水分量が減少し、部分的に乾燥することで、髪の形状が不安定になり、クセが強くなります。

効果的な対策方法

パサつき対策

1. 適切なシャンプー選び

頭皮と髪の状態に合ったシャンプーを選ぶことが重要です。洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプーがおすすめです。

しかし、脂性の方は控えた方が良い場合もあります。

2. 正しい洗髪方法

  • 予洗いをしっかりと行う
  • シャンプーは手のひらで泡立ててから髪につける
  • 指の腹で優しくマッサージするように洗う
  • すすぎは十分に行う

3. 保湿ケア

トリートメントやヘアオイルを使用して、髪に水分と栄養を補給しましょう。

4. 紫外線対策

帽子や日傘を使用し、髪を紫外線から守ることが大切です。

5. 生活習慣の改善

  • バランスの取れた食事
  • 十分な睡眠
  • 適度な運動
  • ストレス管理

白髪対策

1. 栄養バランスの改善

タンパク質:髪の主成分であるケラチンの材料となります。肉類、魚類、大豆製品などを積極的に摂取しましょう。

亜鉛:メラノサイトの働きを活性化します。牡蠣、レバー、ナッツ類などに豊富に含まれています。

:メラニン色素の生成に必要なミネラルです。レバー、ナッツ類、海藻類などに含まれています。

ビタミンB群:細胞の代謝を促進します。緑黄色野菜、肉類、魚類などから摂取できます。

2. 頭皮マッサージ

血行を促進し、毛根への栄養供給を改善するために、定期的な頭皮マッサージを行いましょう。

3. ストレス管理

適度な運動や趣味の時間を持ち、ストレスを上手に発散することが大切です。

4. 質の良い睡眠

細胞の修復と再生のために、質の良い睡眠を心がけましょう。

クセ毛対策

1. 毛流れを整える洗い方

洗髪時に毛流れを意識し、髪の絡まりを取りながら洗うことで、クセを軽減できます。

2. 保湿重視のケア

クセ毛は乾燥しやすいため、保湿効果の高いトリートメントやヘアマスクを定期的に使用しましょう。

3. ドライヤーの使い方

髪を乾かす際は、毛流れに沿って風を当て、最後に冷風で仕上げることで、まとまりやすくなります。

年代別ケアのポイント

30代のケア

この時期から髪質の変化が始まります。予防的なケアとして、保湿重視のヘアケアを心がけ、紫外線対策を徹底しましょう。

40代のケア

女性ホルモンの減少が顕著になる時期です。栄養バランスを意識した食事と、頭皮環境を整えるケアに重点を置きましょう。

50代以上のケア

白髪やパサつきが目立ちやすくなります。専用のケア商品を使用し、プロのアドバイスを受けることも検討しましょう。

まとめ

年齢による髪の毛の変化は自然な現象ですが、適切なケアにより症状を軽減し、美しい髪を維持することは可能です。

パサつき、クセ、白髪といった悩みは、それぞれ異なる原因によるものですが、共通して言えるのは、バランスの取れた生活習慣と正しいヘアケアの重要性です。

日頃から髪と頭皮の健康を意識し、年齢に応じたケアを続けることで、いつまでも美しい髪を保つことができるでしょう。気になる症状がある場合は、専門家に相談することも大切です。

髪の毛の悩みは一人で抱え込まず、正しい知識と適切なケアで、年齢を重ねても輝く美しい髪を目指しましょう。

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