平岸 美容室 行啓通 美容室 髪の知識

ヘナトリートメントで髪を守る―正しい知識と美容室選びのポイント

年齢とともに変わる髪の悩み

40代を過ぎると、髪質の変化を実感される方が多いのではないでしょうか?

白髪が増えてきた、髪が細くなってボリュームがなくなった、パサつきやすくなった―。

このような悩みを抱えながら、カラーリングやパーマを続けることで、さらに髪がダメージを受けてしまう悪循環に陥ることも少なくありません!

私たちピコロ美容室では、開業以来「髪を本気で考え、極力傷めない」を第一に、数十年前からヘナ染めを扱ってきました。

ヘナとは何か―天然素材の白髪染め

ヘナは、インドや中東などで古くから使われてきた植物由来の染料です。

ヘンナという植物の葉を乾燥させて粉末にしたもので、化学染料を含まない天然100%のヘナは、髪や頭皮への負担が少ないことが最大の特徴です!

一般的なヘアカラーには、髪のキューティクルを開いて色を入れるために、アルカリ剤や過酸化水素水などの化学薬剤が使われています。

これらは髪のタンパク質構造を変化させるため、使用を重ねるごとに髪が傷んでいきます。

一方、ヘナは髪の表面に色素が絡みつくことで染まるため、髪の内部構造を破壊せず、むしろ髪にハリやコシを与える効果があります!

ヘナの主な特徴

  • 化学薬剤不使用: 天然100%のヘナは、アルカリ剤や過酸化水素水を含みません
  • 髪を傷めにくい: 髪の構造を壊さず、表面をコーティングするように染まります
  • トリートメント効果: 使い続けることで髪にハリ・コシ・ツヤが出てきます
  • 頭皮への優しさ: 刺激が少ないため、頭皮が敏感な方にも適しています

ただし、ヘナにも注意点があります。

天然のヘナは主にオレンジ系に染まるため、黒髪を明るくすることはできません。

また、染まるまでに時間がかかり、通常のカラーリングに比べて色のバリエーションが限られています。

ヘナに関する誤解を解く―デトックス効果の真実

ヘナについて調べると、「デトックス効果がある」「体内の毒素を排出する」といった情報を目にすることがあります。

しかし、これは科学的根拠のない誤った情報です!

ヘナは頭皮から毛細血管に入り込むことはなく、体内の毒素を排出するデトックス効果は全くありません笑

頭皮に塗布したヘナが血管を通って肝臓や腎臓に到達し、毒素を排出するという主張は、人体の仕組みを考えれば非現実的ですよね( ;∀;)

ヘナの本当の価値は、髪を傷めずに白髪を染められること、

そして使い続けることで髪質が改善されていくトリートメント効果でしょう!

ヘナをトリートメントとして活用する

ヘナの魅力は白髪染めだけではありません。

色素を含まない「ニュートラルヘナ」や「クリアヘナ」と呼ばれるタイプは、染めずにトリートメント効果だけを得ることができます!

ヘナに含まれる成分が髪のタンパク質と結合することで、髪の表面に薄い保護膜を作ります。

この保護膜が、髪内部の水分やタンパク質の流出を防ぎ、外部からのダメージを軽減してくれるのです。

定期的にヘナトリートメントを続けることで、次のような効果が期待できます!

髪のハリ・コシの向上: ヘナが髪の表面をコーティングすることで、一本一本の髪が太くなったような感覚が得られます。特に加齢によって髪が細くなってきた方には、ボリュームアップ効果を実感していただけることが多いです。

ツヤの回復: 健康な髪の表面は整ったキューティクルで覆われており、光を反射してツヤが生まれます。ヘナトリートメントは髪表面を整える働きがあるため、失われたツヤを取り戻す助けとなります。

まとまりやすさ: パサつきや広がりに悩む方にとって、ヘナの保護膜は髪をしっとりとまとめる効果があります。梅雨時期や乾燥する冬場でも、髪が扱いやすくなったという声を多くいただいています。

髪を傷めないための美容室選び

ヘナが髪に優しいといっても、施術の質は美容室によって大きく異なります。

40代以上の髪は若い頃に比べて繊細になっているため、技術と知識のある美容室を選ぶことが重要でしょう!

当店では「余分な薬剤は使用しない」という方針を徹底しています。

多くの美容室では、施術を効率化したり、仕上がりを一時的に良く見せるために、本来不要な薬剤を使用することがあります。

しかし、それらは長期的に見れば髪へのダメージ蓄積につながります。

私たちは、その場限りの美しさではなく、5年後、10年後も健やかな髪でいられることを最優先に考えています。

そのために、カウンセリングに時間をかけ、お客様の髪の状態を正確に把握したうえで、最適な施術方法をご提案しています!

年齢に合わせたヘアケアの重要性

40代以降の髪は、20代や30代の頃とは明らかに違う特徴を持っています。

女性ホルモンのバランス変化によって、髪の成長サイクルが変わり、髪が細くなったり、白髪が増えたりします。

また、長年のカラーリングやパーマの蓄積ダメージも表面化してくる時期です。

この年代の髪には、攻めのケアよりも守りのケアが必要です。

つまり、新しいダメージを加えないこと、そして今ある髪を大切に扱うことが何より重要なのです。

ヘナはまさにこの「守りのケア」に最適な選択肢といえます!

日常のヘアケアで気をつけたいこと

美容室でのトリートメントも大切ですが、毎日のホームケアが髪の状態を左右します。

  • シャンプーの選び方: 洗浄力が強すぎるシャンプーは、必要な皮脂まで取り除いてしまい、頭皮や髪の乾燥を招きます。年齢に応じた穏やかな洗浄力のものを選びましょう。
  • ドライヤーの使い方: 濡れた髪はダメージを受けやすい状態です。タオルドライで水分をしっかり取ってから、適度な温度と距離でドライヤーをかけることが大切です。
  • ブラッシング: 乾燥して絡まりやすい髪を無理にとかすと、切れ毛の原因になります。毛先から優しくほぐし、徐々に根元へと進めていきましょう。
  • 紫外線対策: 髪も肌と同じく紫外線でダメージを受けます。帽子や髪用のUVスプレーで保護することをおすすめします。

本物のヘナを見極める

市販のヘナ製品の中には、化学染料が混ざっているものも少なくありません。

「短時間で染まる」「黒く染まる」といった謳い文句のヘナには、ジアミンなどの化学染料が添加されている可能性があります。

※ヘナエキスと書かれている物は、ヘナでの着色でばありません

本物の天然100%ヘナは、主にオレンジ系に染まります。

また、独特の草のような香りがあります。

これらの特徴がない場合は、何らかの添加物が含まれていると考えられます。

美容室でヘナ施術を受ける際も、使用しているヘナについて遠慮なく質問してみてください。

信頼できる美容室であれば、使用している製品や成分について明確に説明してくれるはずです!

まとめ―髪の健康は長期的な視点で

髪を美しく保つことに近道はありません。

特に40代以降は、若い頃のように無理な施術を繰り返せば、確実に髪は衰えていきます。

ヘナは、化学薬剤による白髪染めに疲れた髪、ダメージが気になる髪にとって、優しい選択肢です。

ただし、デトックス効果のような根拠のない情報に惑わされず、ヘナの本当の価値―髪を傷めずに染められること、トリートメント効果があること―を正しく理解することが大切です!

ピコロ美容室では、今日だけでなく、これから何年も先の髪の健康を考えた施術を心がけています。

髪のことで悩まれている方、今の美容室に疑問を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください!

-平岸 美容室, 行啓通 美容室, 髪の知識