こんにちは。ピコロ美容室です!。
「最近、髪がパサついてまとまらない」「美容室でトリートメントしてもすぐに元通り」そんなお悩みを抱えていませんか?
実は、髪の傷みには明確な原因があります。そして、良かれと思ってやっているヘアケアが、逆に髪を傷めている可能性もあるのです!
今日は、髪を本気で考え続けてきた美容師として、髪が傷む本当の原因と、40代からの正しいヘアケアについてお話しします!
髪が傷むとはどういうこと?
まず、髪の構造について簡単にご説明します。
髪の毛は、内部がタンパク質で構成され、表面を「キューティクル」という硬いケラチンタンパク質の層が覆っています。
海苔巻きに例えると、中のご飯がタンパク質、表面の海苔がキューティクルです。

健康な髪は、内部のタンパク質がしっかり詰まっていて、キューティクルも整っているため、ハリとツヤがあります。しかし、傷んだ髪は、内部のタンパク質が流出してスカスカになり、キューティクルも剥がれたり損傷したりして、パサパサの状態になってしまうのです!
ここで知っておいていただきたい重要な事実があります。
髪の毛は「死滅細胞」でできているため、一度傷んでしまうと、二度と修復・再生することはありません。
これは美容業界では常識ですが、意外と知られていない事実です。
どんなに高価なトリートメントを使っても、サロンで最新の施術を受けても、傷んだ髪が元通りに「治る」ことは科学的にあり得ないのです。
髪が傷む主な原因
では、具体的にどのような原因で髪は傷むのでしょうか。
1. カラー・パーマ・縮毛矯正による化学的ダメージ
ヘアカラーは、アルカリ性の薬剤でキューティクルを開き、髪の内部の色素を脱色しながら染色します。
パーマや縮毛矯正は、1剤で髪内部の「シスチン結合」を切断し、形を変えた後、2剤で再結合させる仕組みです!
これらの施術は、髪の内部で化学反応を起こすため、どうしても髪を傷めてしまいます。
「ダメージレスのパーマ」「髪質改善トリートメント」といった謳い文句を見かけますが、化学反応を伴う以上、まったく傷まないということはありません!
**ピコロ美容室では、こうした施術に正直に向き合っています。
**髪を極力傷めないよう、必要最小限の薬剤のみを使用し、不必要なものは一切使いません。
お客様の髪質と状態をしっかり見極め、その方に本当に必要な施術だけをご提案しています。
※ちなみピコロのパーマは仕組みや原理が違うから、髪へのダメージは1/10くらいだよ!
2. 日常のヘアケアによる物理的ダメージ
意外と見落とされがちなのが、毎日のヘアケアによるダメージです。
- ドライヤーやヘアアイロンの熱
- シャンプー時の摩擦
- タオルドライの仕方
- ブラッシングの方法
- 紫外線やエアコンによる乾燥
これらは毎日のことなので、積み重なると大きなダメージになります。
特に40代以降は、髪の水分保持力が低下しやすいため、より注意が必要です!
3. ホームカラーによる蓄積ダメージ
市販のホームカラーは、誰が使っても染まるように設計されているため、必要以上に強い薬剤が使われています!
これほんと!
また、セルフで行うと、毎回毛先まで全体に塗ってしまいがちで、特に毛先は何度も薬剤が重なり、深刻なダメージを受けやすくなります( ;∀;)

髪のダメージで最も重要なのは「結合水」
ここからは少し専門的な話になりますが、髪のダメージを理解する上でとても重要なポイントです。
髪の毛には、自由に出入りできる「自由水」と、よほどのことがない限り髪の内部に存在し続ける「結合水」という2種類の水分があります。
傷んだ髪がパサつく、ゴワゴワする、広がるといった症状は、この「結合水」の減少が大きく関係しています。
結合水は、髪の内部のタンパク質を繋ぎ止める役割も果たしています。
この結合水が減少すると、タンパク質も流出しやすくなり、髪はどんどんスカスカになっていくのです。
そして、この結合水を守るために重要なのがキューティクルです。
キューティクルが健全であれば、結合水やタンパク質の流出を防ぐことができます。
実は髪を傷めている?「足し算のヘアケア」の落とし穴
ここで、多くの方が陥りがちな誤解についてお話しします。
従来のヘアケアの考え方は、こうでした。
- 髪の内部にタンパク質を補う
- キューティクルをコーティングして補修する
- さまざまな成分を「足して」髪を良くする
しかし、現場で長年お客様の髪を見てきた私たちは、ある事実に気づきました。
「髪のダメージを気にして熱心にヘアケアしている人ほど、髪が傷んでいる」
爪にマニキュアを塗りっぱなしにしたら、爪が傷みますよね?
洗顔しても2週間取れないファンデーションを使い続けたら、肌はどうなるでしょうか?
同じように、髪の表面を過度にコーティングし続けると、髪本来の水分調整ができなくなります。
自由水が結合水を「ふやかし」、キューティクルの損傷につながることもあるのです。
つまり、良かれと思って使っているトリートメントやヘアオイルが、実は髪のダメージを加速させている可能性があるということです。
「引き算のヘアケア」という新しい考え方
そこでピコロ美容室が注目しているのが「引き算のヘアケア」、つまり「すっぴん髪」という考え方です。
過剰なコーティングをやめ、髪を素の状態に近づけることで、髪本来の水分調整機能を取り戻す。
余計なものを足すのではなく、引くことで髪の健康を保つという発想です。
ピコロ美容室では、この考え方を大切にしています。
不必要な薬剤は使わず、過剰なトリートメントも勧めません。
お客様の髪の状態を見極め、本当に必要なケアだけをご提案します。
一度の施術だけでは正直解らない部分があると思います!
その理由は、根本は当店の施術だけれども、中間~毛先は今までのダメージが蓄積されている為、その根本が毛先まで伸びないと実感できないからです。
髪の変化を実感し、数十年も継続してご来店くださっているお客さんが沢山います!
40代からの正しいヘアケア習慣
では、具体的にどのようなケアを心がければよいのでしょうか。
美容室での施術について
- 信頼できる美容師を見つける:「傷まない」「修復する」といった誇大な宣伝ではなく、正直に髪と向き合っている美容室を選びましょう
- カラーは根元だけリタッチする:毛先まで毎回染めると、ダメージが蓄積します ※状況による
- 施術の頻度を見直す:本当に必要な施術だけを、適切な間隔で行いましょう
自宅でのホームケアについて
- シャンプーは優しく洗う:ゴシゴシ擦らず、頭皮を中心に泡で包むように洗います
- タオルドライは押さえるように:擦るのではなく、タオルで水分を吸い取るイメージで
- ドライヤーは適度な距離から:近すぎると熱ダメージが大きくなります
- 過度なヘアケア製品に頼らない:本当に必要なものだけを、適量使いましょう
生活習慣も大切です
- 紫外線対策:帽子や日傘で髪を守りましょう
- 栄養バランス:髪はタンパク質からできています。バランスの良い食事を心がけましょう
- 十分な睡眠:髪の成長には良質な睡眠が欠かせません
髪の長さと年齢の関係
意外と知られていない事実ですが、髪が伸びるスピードは1日約0.3〜0.5mm、1ヶ月で約1.5cm、1年で約15〜20cmです。
つまり、30cmの髪の毛先は、約3年前に生えてきたものということになります。
これは「3年間のダメージの蓄積」を意味します。
40代以降は、髪の成長速度も遅くなり、髪質も変化しやすい時期です。
だからこそ、今日からの積み重ねが大切なのです。
まとめ:髪の真実を知って、正しいケアを
髪が傷む原因は、主に以下の3つです。
- カラー・パーマ・縮毛矯正などの化学的ダメージ
- 日常のヘアケアや紫外線による物理的ダメージ
- 過剰なコーティングによる水分調整の乱れ
そして、最も大切なことは、一度傷んだ髪は治らないという事実です。
だからこそ、「これ以上傷ませない」「これから生えてくる髪を健康に保つ」という視点が重要になります。
ピコロ美容室では、髪を本気で考え、お客様一人ひとりの髪の状態に合わせた、本当に必要な施術とアドバイスをご提供しています。
過剰な薬剤は使わず、誠実に髪と向き合う姿勢が、85%を超えるリピート率につながっていると自負しています。
40代からでも、髪は変わります。
正しい知識と正しいケアで、あなたの髪本来の美しさを取り戻しましょう!
店舗情報
美容室ピコロドゥ
住所:札幌市豊平区平岸3条7丁目1-29
TEL:011-842-3231
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